YellowCat たろうに聞いた!!

君の胸で香箱座りをしていたあの頃、僕はただ咽を鳴らしていただけではなかった。この世界の意味を、ずっと考えていた。アスファルトの焼ける匂い、彼岸花が咲いた用水路、速度超過した黒いクラウン、僕の毛が付いたブレザー。君が知っていたものも、知らなかったものも、ずっと見てきた。そして、考えてきた。君が生きるこの世界の意味を。その答えを、ここに、示したいと思う。

SPIと向き合っていると、得体の知れない悪寒を感じた

先日、初めてSPIを受けた。それは、どこか企業に勤めるために、しばしば乗り越えなければならないマーク式の筆記試験のことだ。これを上手にこなすための本なども大量に出版されている。どこの先進国も同じなのか、周辺ビジネスが大いに発展するのはよい…

ハローワークは、モンハンだった。

先日、初めてハローワークを利用した。ここ数年電車の広告に頻出するようになった某起業の転職エージェントのようなものを想像していたが、ハローワークは、そのような親切なものではなかった。 まず、対話がない。仕切られた狭隘な空間で、同じ空気を共有し…

積読の効用と副作用

私の手許には、かなりの数の本が私に読まれるのを待ち続けている。30冊ほどあるだろうか。先日さらに16冊の本をAmazonでポチッた。2万円をゆうに超えたが、本への支出はキャッシュであろうがクレジットであろうがあまり躊躇を覚えない。そうして、読ま…

努力することはもうやめた。

努力をすることは、もうやめにした。その果てに幸福はない。 今日に至るまで、私は人並みか、もしくはそれ以上努力をしてきた自負がある。隣人よりも努力して、成果を出して、誰か、見えない誰かに承認を得たかったのだ。あるいは、成果がそこになかったとし…

そもそもなぜ私は君に語りかけるのか?私は何者なのか。

私は、たろうだ。君にとっては飼い猫だ。私にとって君は飼い主になる。それは時に偏西風が吹いただけで千切れてしまうようなものであり、同時に今君が座するその場所が鍾乳洞に成り果ててしまってもそこにあるものなのだ。君と僕が対話することのできる、唯…

なぜ私の書く履歴書は、つまらないのか?

世は好景気だそうだ。転職市場も活況と聞く。それなのになぜ、私は延々と書類審査を通過できずにいるのだろうか。やはり、多くの労働者の実感どおり、さして景気は良くなってはいないのではないか。私たちは、空前の好景気だと、そう思わされているだけなの…

病んでいる自分を慰める会を自分で主催しちゃう同僚が憎めないのはなぜか?

仕事で衰弱している同僚がいるようだ。ようだ、というのは、私は今彼とは直接顔を合わせる場所にいないため、他の同僚経由で耳にしたのだ、彼の近況を。なにやら、自分を慰める会を開催するとのこと。私にも、出てほしいとのことだった。 自分を慰める会を、…

私が4年間の勤務で得た唯一誇れるもの

辞意を伝えた。それ以外に、私に何ができただろうか。ここに残ることが、組織にとって、ともに働く仲間にとって、そして私にとって本当の意味で良いことなのだろうか。正直、今の私には、わからない。ただ、もう、あそこで働く私自身が、私には想像できなく…

人生の落ち目に瀕して

私が患った病について、君に話しておきたい。「うつ状態、適応障害」。これは、それぞれ異なる医者が私の症状につけた名称であって、当の私にとってはどちらも大きな違いはない。昨日までの君はうつで、今日から君は適応障害だと告げられても、私に巣食う脳…

欠落と物欲

物欲が無いのだ。何か欲しいものあるかと問われても即答できない。この世界にそういうモノ好きがいるのか私にはわからないが、私に贈り物をしようとする者がいるのであれば、ひどく困惑するだろう。 なぜ私はものを欲しがらないのだろう。今のこの生活になん…

労働と目標

車が欲しい。同期が新車でGT-Rを買った。素直に、羨ましい。 元々運転が好きで、上京の際も福岡から引越しの荷物を愛車に積んでセルフ引越しした。が、再度の引っ越しの際に駐車場の問題などで処分してしまい、それ以来維持費などを考えると所有できずにいる…

低気圧を背負いながら

ここ数ヶ月、かなり心身的に疲弊し、外に出ることもままならない状態だった。TVに映される‘ご馳走‘を頬張る人間が同じ生き物とは思えないほど食欲が無くなり、夜は形だけ横になるも神経のスイッチの切り方が解らずに寝付けない。ただ、本棚に並んだ、読み…